交錯する夏の香り

夏は夜
涼しげな空気の回廊を歩いていく
百個の風鈴がピンク色に染まって揺らめいている
猫が足元に擦り寄ってきて
パロサントの香りが風に乗って流れてくる

宇宙人は私達のことで
本当は魔法は存在しているのかもしれない

そんな空想が頭をよぎる
魔法を忘れてしまった指先をじっと見る
何かの力があったのなら

人を癒したり病気を治したり
悪いお化けを退治したり
そんなことが出来たなら

指先から発する閃光は闇を打ち砕き
癒しのオーラを纏っている
紫の波動が流れて全てを包み込む

夏の夜
それぞれの想いが交錯する

投稿者

千葉県

コメント

  1. はじめまして、雨音陽炎と申します

    手当てっていう言葉、ありますよね
    何かで聞いたことがあるのですが
    たとえば、すごくツライ思いをしている人がいるとして
    その人の躰、頭でもいいし背中でもなんでも
    そっと手で撫でてあげるだけで
    ちょっとツラさが軽くなるというか
    全部のツラさを癒すことは出来ないけれども
    手にはそういった力が備わっているのだそう
    だから、魔法があるというのは
    あながち間違いじゃないのかもなあ
    なんて、この詩を読みながら思いました

  2. 夏は夜~で始まるからねー淡々と嫋やかに情景描写ときたま叙情で進行していくンかなーと読み進めていくと…宇宙人!お化け!オーラ!波動!!こういった類いのものは唐突にぶっこンじゃいたいンよねー己れの内部で押さえきれんちゅーか、えいや宇宙人つこうたれ!あとはなるようになれですわよねーそんな偶然の魔法をシンジてやっていこーかなと小生は五秒間ほど思ったよー知らんけど。

  3. @雨音陽炎
    手で撫でてあげるの、優しさが伝わりますよね。

    たしかにそう思うと、魔法はあるのかもと感じます。

    コメントありがとうございます

  4. @三明十種
    うふふ、楽しくコメント読まさせていただきました。

    詩なので、摩訶不思議な単語も使えます。

    ありがとうございました

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