グリーンスパイク
いやがっているのに気付かないのか
高貴な輝きを放つ花車、
グリーンスパイクは身を震わせて
時に火の息を吐きながら
わたしたちを
降り落とそうとしている
脚が棒になり浮腫み
目は血走って息を切らし
頭すら もはや働かない
回転するスパイダー咲きのガーベラにのって
呻きながら走るだけ
ただ振り落とされない為に
束の間 雄は雌を把え
雌は雄に媚び
汗臭くなまぐさいドロドロした抱擁
雄は必死に考えようとする
これは愛なのだ
そして雌は信じこもうとする
これは愛なのだ
恐怖から束の間脱れるために愛なんて
あるものか
誰も本当を知るのが恐い
ほら もう息が切れる
ほら もう脚は震えながらくず折れる
早く降りて
静かに息をととのえてみれば
何と哀れなトラックレースだったと
気付くものを
コメント
垣間見える本音とゆーか(作者の?私達の?)隠し事・秘め事とゆーか、もう雄なんだか雌なんだかうーんもうどっちが雄?今は雌?え雌、お雄だよねー、やっぱ雌か…どちらか分からなくなつたりするよねー二連目と三連目がタツノコプロ的なスピード感があるよねー長袖着て庭仕事か畑仕事しないとグリーンスパイクに知らンうちにひっかかれているよねー知らんけど。
@三明十種
様へ
はじめまして。読んでいただきコメントを、お寄せくださって有難う御座います。
二連目と三連目に、ご注目されましたご感想のお言葉は、嬉しかったです。
この作品のタイトルは「花車(かしゃ)」でもよかったのですが……。
ガーベラには「希望」「常に前進」という他に、花の色によって異なった
ポジティブな花言葉があります。中でも緑のガーベラは、とても珍しい為
花言葉がございません。それで敢えて「グリーンスパイク」を強調いたし
ました。
どうでもいい話で、どうも失礼を致しました。