心感デッサン22

心感デッサン
2024.7.9
by frogmorton
   
過去→未來へ 現在→未知に
 現世→黄泉へ 輪廻→現実に

人慣れ した 鳩が 群れを成して
 残骸に 集っている

熱湯を 被ったような
 まとわりつく 暑さに

涼しき 囲いの 中
 ジレンマで 嘔吐 する

そういえば 今日は
 何も 食べてはいない

内臓が 拒否 する 術
 喜ぶべきか 悲しむべきか

陽が 痛い 紫陽花は
 茶色に 焼けただれ 溶けていく

黒雲が 沸いては
 また 流れ 人は 右往左往

こんな日と サヨウナラ したい
 くつろぎが 我を 脅す

もう少し 続く 砂漠
 烏が 瞳孔を 狙ってゐる

今日は 水色 富士山の 面立ちが
 見えたので ほっとして

生きることは 辛い
 裏側に 幸せも あるけれど

欲は 無い 只 “普通” が あれば
 身体中に 罰 を 書いた

困惑と 驚愕 が
 じわじわ うじに 成って

蝿が 何百匹 集り
 栄養を 吸い尽くす

入道雲の 向こうに
 行ってみたい

拡がる 海と 天の
 混じり合う 果てに

降りしきる 雨に 当たって
 びしょ濡れに 成り

全てを 流し去って 笑う
 狂気が 炸裂して

そうして
 わたくしは 生きていける…        

         

投稿者

東京都

コメント

  1. 身体性が精神性であるわけではなくて、精神性が空虚な基底であるわけでもなくて、精神が埋葬するイメージは、すべての精神性に〈わたくしする〉、この中途半端な〈わたくし〉を、身体の〈かけら〉と呼ぶことも必要であろうか、富士山は身体であるか?。

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