干し草病み

このダイヤモンドはベルギーの色をしている
まわりくどく質量を問うのは
カメレオンの首にテキストを重ねる
ググツの奴隷商人である、明るい笑顔で
差し歯で赤毛で義眼で若い
投機の対象としての奴隷女と言うもの
オリーブオイルで肌をなめらかにすること
ダリアのくちびるに蜘蛛の脚をあたえる
コクテールの股間にしぼられた地帯を
なまめくシャドーのドーキンス方式であれば
やはり滑車に吊るされて夢みること
痛みと感情はうすれ
したたかになぶられるデロルの保水液に顔をあげてみる
女奴隷は乳房に監禁され
ひどく新鮮なバラードは尻から宝石に達する
おおよその金貨はダマスカスの市場に
太陽光にあぶられて、ならびあらびくさびとろける
ハイトーンの悦楽をハイギョのように口でうけ
とびさる変幻の菩提心は
砂の記録盤にトトメネスの玉(ぎょく)を
吊るされた淡雪のように
扉は平均化された涙質の腸詰の匂いがしている
くわえて煮凝りの手足のうきしずむバラード
減らず口の女飼育人とつらつらと愛室をくゆらしていれば
ポランの室内楽にいくつかの
ナイフがためされている
ここはまだ肥えた〈肉〉をたしなめている
広場の干し草
とんがった鼻先、それだ。

投稿者

岡山県

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