
ほっぺちゃん日記 おしゃればばあとサーティーワンHOPPE はーれー
ばばあはまたおだんご頭に串カツを刺して、おしゃればばあ気取っちゃっています。
原宿のサーティーワンで「ご注文お決まりでしたらお伺いします」と
店員さんに聞かれ、「塩あんころ餅を八重で!」というありもしない
ばばあオンリー注文を、今日もおねーさんの笑顔にぶちまけています。
笑顔のおねーさんは、
「フレーバーの大納言あずきですね。ばばあ様のファッション
今日も素敵ですよ。さあお召し上がれ!」
と交わし上手、褒め上手。
おまけに「お味見にこちらもどうぞ」と
さわやか爽快のダイキュリーアイスを
さわやかすぎる笑顔で差し出してくるのだから、
もうサーティーワンアイス好きが止まらなくなって道玄坂を走り出したくなるんだよね。
そんなほっぺを横目に、大納言あずきを受け取って歩き出すばばあ。
昔も今も颯爽と歩いて、
まるで今、ばばあがばばあでしかないムーブメントを起こしているみたい。。
本当にばばあってかっこいいんだな。。
と改めて尊敬のまなざしを向けてしまいます。
ばばあっていつもおしゃれ。
おしゃれの中でもロンリネスなステテコをステテコロンリネスに履きこなしているし、
そういえば、ばばあんちに置いてある洋服ダンスの中も
パラレルワールドなワードローブばかりだし、
ばばあんちっていつ行ってもおしゃれ空間なのです。
ばばあんちといえば、いつもこたつの上に剣山が置いてあるのですが、
なぜあんなにも大量に山積みにしてあるのか
ずうっと気になっていたことをアンサーしました。
ほっぺの突然のアンサーにびくっとしたばばあは
「これでお前の頭皮をしげKICKSだと思わないの勘狂う?
おまえはおしゃれなしゃれーやつ」
とクエスチョンで返されました。
なんでどぅーぷな、ビートなのでしょうか。。
ばばあのリリックの利いたフローに触発されたHOPPE・THE・勘狂う。
もうこうなったら、ビーフバトル繰り広げるしかないでしょう。
「BA・BA・A!見てみなよ、
中年期のHOPPE、くだらないHOPPE!
髪というか毛、髪というか毛までも全体的に負け、
ああもういじらないで散々くだけ
くだけちってもう戻らないしいじらないで!
HOPPE!IS HOPPE!SOBADなHEAD!」
ほっぺの全面敗北RAPに触発されたばばあは
こたつの剣山をおもむろに持つと、
ほっぺのなけなしの毛並みに突き立てて
ほっぺの頭皮を刺激しながら
リズムを刻みつつラップを披露しだしました。
「YO・YO?YO!!
MO~N!モンキーズVERY
いずベリーつるっと滑り~さるすVERY~!
そんな時は剣山で刺激しなよ!
毛根をKICKしてKNOCK!
毛根をKICKしてKNOCK!
当たりまくって真ん中しげKICKS!」
「痛っ、、いたたたた・・・」
その容赦ない頭皮への刺激と、
休む暇を与えない、超絶テクなリズムの刻み方に
ほっぺの頭皮が四の五の言えずに活性化しだしました。
ばばあのラップを聴いていたら、そのあふれる愛を一心に感じたのです。
ほっぺは45歳ぐらいなのに、こうやって頭がさびしくなるたびに、
いつもばばあが毛根を「しげKICKS」をしてくれていたから
少しはましな毛の生え具合なのだと思うと、
ばばあの愛と打撃を込めた献身的な暴挙にうれし涙が止まらなくなりました。
いつもばばあのそばにいるほっぺは、おしゃればばあの恩恵を
それなりに受けてきたのだなあと。。
いつもこたつの上に山盛りに積まれている剣山の光景は、
ばばあの優しさ山盛りの景色だったのだなあと。。
ばばあとのガチンコのラップバトルでしたが、
「友情退場」したばばあのおかげで、見事ほっぺは不戦勝となりました。
ああ、何という祝い事なのだろう。
こんなときは赤飯炊くよりもサーティーワンアイスクリームだよね。
公園のベンチで大納言アイスクリームをなめるばばあは
いつも涼し気、せわしい原宿を行くんだ。
おだんご頭に串カツを刺して、おしゃればばあ気取っちゃってさ。
■「ほっぺちゃん日記」とは…
いつも「ごめんなしゃい」と土下座をしているほっぺちゃんの癒し癒され励まされるお笑い日記。
■ほっぺちゃんとは…
「ごめんなしゃい ごめんなしゃい」 と いつも土下座してあやまっている、
人間で言うと、45歳ぐらいの猿。
毎日飛んでくるビンタやグーで、ほっぺが赤くなっています。
こんなにしいたげられているのに、一番しぶとくて図太くて世界一パンツが似合わない心優しきお猿さん。
チンパンジーのように抱っこされるのが夢。
■ババアとは…
ほっぺちゃんが最も尊敬する人物。
ありえないことをありとするスーパー最古ばばあ。
昔は100人の子宝に恵まれるなどブイブイいわせていたが
今や仏のようなステテコ・ロンリー・ウーマンとして余生を楽しんでいる。
コメント
わぁシュールでラディカルなぶっ飛んでる掛け合い漫才のよう。
ほっぺちゃん、きたー。
このシリーズ、なんか好きなんです。
@たかぼ
ありがとうございます。おっしゃるようにぶっ飛んでる世界観なので、どこまで受け入れていただけるのかいつも全く持ってわからないのですが、そういって頂けて光栄です。
楽しく笑顔になっていただけたらと思って書いておりますので、お言葉とてもうれしかったです。
@あぶくも
ありがとうございます。
ほっぺちゃんシリーズ好きと言って頂けて、ほっぺちゃんが泣いて喜ぶと思います。
作者としても感慨無量です。