「ろんりねんす」

寂しい夜に見つけた

どうでもいい誰かの言葉にすり寄った

貴方にも私にもこの奥底にある痛みを

癒すことは出来ない

どうせこの感情とは離れられない

埋めるために開いた画面には

名前も知らない相手

本名さえ隠しきった人間と

記憶にない夜を幾度となく繰り返し

深く落ちた

そのたびに

自分を大事に出来ない悲しさで

胸が締め付けられる

この心に油をさして

更に求めて

傷をえぐる

爆音と目隠しで見たくない次元を遠ざけ

確信のない愛言葉に安心して

満たされたフェイクな感情に

気づかないフリをした

内面も容姿もどうせ忘れるなら

その身を二度と解けぬ様に好きに縛って

どうでもいい人間とどうでもいい日々を

愛し合おうじゃないか

この寂しさが消えるまで