天使の8910
悲しい時、落ち込んでる時、明るい天使が現れて、こう言いました。
「エイットオ。大丈夫だよ。きっと、どうにかなるんじゃナイン?」
苦しい時、落ち込んでる時、優しい天使が現れて、こう言いました。
「エイットオ。心配ないさ。君の人生だもの。好きにすればいいさ。夏の夜空が、綺麗じゃナイン?」
切ない時、胸が張り裂けそうな時、励ましてくれる慰めの天使が現れて、こう言いました。
「エイットオ。どうしたの? そんな辛い顔をして。いつか、きっといい人に巡り逢えるさ。辛い時こそ、未来のサイン」
病める時、疑わしい時、そうっとアドバイスしてくれる天使が現れて、こう言いました。
「エイットオ。日本人の超過死亡者数。2021年は約2.6万人。2022年は、約13.7万人。2023年は、約12.6万人。この爆発的な増加は、コロナワクチンの薬害によるものだという分析を、厚労省は否定している。薬売りたいだけなんじゃ、ナイン?」
酔っ払ってる時、おかしくなってる時、酔いどれの天使が現れて、こう言いました。
「エイットオ。星空のロマンティック。未来はいつも、面白い。でも、現実はいつも地獄だ。今夜貴方と、最後のワイン」
厳しい時、道に入ろうとしている時、最後に現れた天使がこう言ったのを聞いて、私は、目が覚めました。
「エイットオ。往くは、極楽。帰りは地獄。この世界に我々はいつの間にか放り込まれ、人生と言う迷路現実に気付かされたのならば、いつでも抜け穴を探すことだ。なにもナインじゃ、帰れまテン」
コメント
なんていうか、この天使さんに悪気はないのでしょうけど
どうにかなるさ、とか、君の好きにしたらいい、とか、いつかきっと、とか
死亡者数が年間何万人とか、いままさに辛く苦しく悲しく
落ち込んで胸張り裂けそうで、病んでいるときに云われると
いま、そんなコトバいらないんですけど? って
私だったらなってしまうかも、なんて思ってしまいました( ̄▽ ̄;)
ですが、そういった思いを最終連で見事に回収してくれていて
あゝ、この詩の主人公もやっぱり同じこと思ってたんだ、と
穴があったら入りたい
この現実社会に
もしもそんな穴があるなら、ですけどね(#^^#)
@雨音陽炎
なるほど、そういう風に受け取るんだなあと感心して読んでいます。
一見粗雑でぶっきらぼうに見えるこの文から、そこまで深いものを読み取って頂けたのなら、私としても批評を通して作品を知り、また、その文を書いた人間として参考にもなるものです。
迷路のような人生。そこから抜け出す術を探すことだと意味深なことを言って去っていくこの天使。ちょっと意地悪な印象を確かに受けますよね!