クレヨン

クレヨン

クレヨンで描いたような、ぼんやりとしたおもちゃのような詩が描きたい。
クレヨンで描いたような、ぼんやりとして筆圧が強く、遠くから聞こえる音楽のような。
現代的な詩は、ハッキリし過ぎていて、観念的過ぎる。頭の中で完結しているような……
クレヨンで描いたおもちゃのような詩は、半熟卵のような夕焼けが、遠くで僕を包み込むようで、美味しそうだ。
クレヨンで描いたような純粋な創作。玩具箱のような詩は、きっと素敵だらう。
想念がハッキリしすぎると、観念のオバケが、暗雲のように自分を覆うようになる。
それは小説のようで、よく出来た哲学のようで、少し怖い。
芸術がなにも救わないと悟った時、人は想念を追うことをやめるようになる。
そこで出る息抜きのような、ポッと心から沸き起こる詩。
そういう詩が、趣があっていい。

投稿者

静岡県

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