生きてる

トカゲを追いかける君
尻尾をぶんぶん振って
だしぬけにあらわれた
茶色いトカゲに恋をした

この星は今日も青くて
真っ白な雲たちがモクモク
こっちを見下ろして
にっこり笑っていた

暑い暑い夏の日でも
ウグイスたちはよく澄んだ声で歌い
水色のトンボが軽やかに宙を舞う
輝く夏草を踏みわけたら
若草色のバッタが
こんにちは

今日も わたしたち
生きてるね

すこし荒い息をして

君は そう
ほほえんだ

投稿者

コメント

  1. すこし荒い息をして

    このフレーズが活きていますね。
    たまに、荒くならなければ、
    この世はやっていけません。
    生きる摂理のようなものかな。

  2. ある小さな生きものと一緒に駆けてゆくイメージが浮かんじゃいました。全身で生きている。
    ほっとしつつもぐっときます。

  3. @長谷川 忍
    さん、コメントありがとうございます。

    「たまに、荒くならなければ、
    この世はやっていけません。
    生きる摂理のようなものかな。」

    というお言葉、なんだかそれ自体が
    詩のフレーズみたいで
    胸に響くと同時に、
    いろいろと想像を巡らせてしまいました。

    「生きる摂理のようなもの」
    これからゆっくり考えてみます。
    示唆に富んだコメントをありがとうございました。

  4. @ぺけねこ
    さん、コメントありがとうございます。

    この詩は、私が愛犬と散歩中に見た風景や出来事を
    感じるままに表現してみました。

    ですので、
    「ある小さな生きものと一緒に駆けてゆくイメージが浮かんじゃいました。」

    というぺけねこさんのお言葉はまさにビンゴ!な気がします。

    そしてここに出てくる生き物たちは皆、お言葉通り
    「全力で生きて」いるなぁと感じ入りました。

    このたびは「ほっとしつつもぐっとき」てくださって、
    ありがとうございました。

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