どっちごっこ
新しく出来たばかりの高床式の資料館
床下の砂利の上
無造作に放置されたリヤカー
潜り込んで遊ぶ
あの娘と僕
ドドドッ ドドドドッと
ハートビートが聞こえちゃう
あの娘の頭に手をやって
伏せろっとかなんとか言って
迫り来る敵からかくまって
ダダダッ ダダダダッと
マシンガンをぶっ放す
こんな世界は見なくて良いんだ
あゝ無情
戦闘終了のチャイム
「センセイガイラッシャイマシタ」
口を揃えて始まる小1の朝
戦車から外に出るとき
僕はあの娘のほっぺに
チューをしたんだ
そんな世界には戻りたくなくて
コメント
高床式の資料館ってhiroshimaかなあ?と読み進めていくと…違うな…どこかの資料館なんでしょうな…微妙に時間軸が前後してて不思議な読後感がええよね…現在の自分のまま(知識・経験)子供の頃に戻ってみたいと強く思います!今夜あたり時空の神様お願いしますわ!反戦詩なのかななんて思いながらサウダージも感じちゃったり…
幼い頃のほんのりエロチックなエピソードがいろいろ思い起こされる詩でした。
@三明十種
さん、コメントありがとうございます。
サウダージ一色ですが、果たしてどっちがごっこだったのか?と言うタイトルのところだけが、現在の自分かも知れません。
@たかぼ
さん、コメントありがとうございます。
写真にすらなっていないが鮮明に残る幼い記憶のいくつかはこうして詩になっておいてもらうのが良さそうです。
たかぼさんがどんなほんのりを思い起こされたのかが気になりますぅ〜(^^)
戻りたくない、ってのがまた郷愁のさびしさを増長させている気がします。
@トノモトショウ
さん、コメントありがとうございます。
みなさんそれぞれの読んで頂き方を知って新鮮で嬉しいです。
「見なくていい」と「戻りたくない」の行をいつ言ってるのかの捉え方によって雰囲気が変わるのかなぁ。
ええ~ドキドキの小学生恋
口実を付けて頭を触っちゃうあたり、共感です!!
やっぱり最後の1文が効いていて、どっちがリアルな世界なのかな?と咀嚼したチューインガムです。
@那津na2
さん、コメントありがとうございます。
どちらもごっこの世界にいたんでしょうなぁ。共感してもらえるとこがあって良かったですー。
@timoleon
さん、コメントありがとうございます。
どっちもリアルでどっちもごっこで。
でも管理社会ごっこは小1にはリアルじゃないよなぁ〜。
ハートビートだけが本当のリアルだったんだろねえ。
いろんなふうに読めますね。博物館のこと、戦闘ごっこのこと、そんな世界には戻りたくない…。本当に、ごっこで終わってほしい。明るく書かれていますが、今の世情も連想してしまいます。
@長谷川 忍
さん、コメントありがとうございます。
いろんな風に読んで頂けるのがいちばん嬉しいかも知れません。今の世情は本当に、、、ですねえ。