巨国

重い扉はハインリッヒを遠ざけている
それでもなお〈ユーラシア〉、悲哀の源泉の
とどこおる、この冷やし飴のコダール
シャツの胸元に
よくあつの、よこしまの、とおざかる嵐
君たちがそうである時
凍る湖のかたく吐き捨てるあしもとの
ジャーマンアイリスは藍色のペン軸に
時節はとうに〈はなびらき〉
灼熱のオードブル、ペストのおこりの
睡眠病の旗を立てて病舎へはいる
この大陸は、はげしい歯の痛みに
ケシの粒の人民とはげしく
この門の先にある〈じいん〉とともに
おだやかな、おうだわかや、ひきころし、ごろごろと死者たちだかや
アルペンの死体をこの地帯へと
ごろごろと、いつくしみの、やつがたけ
おうわん、ぎょくわん、デミグラスソースだかや
人民ははくさいの、舎人(とねり)はひゃくさんの
ボーダーラインを奇妙だと言う
いちはつの奇天烈のこの広告代理店の人民は
サプライズする原子力潜水艦の尾骨
なげけども、司馬遷の尾翼からもシダ類の
大磯には波、波、はるかな、はかなき、鐘が鳴る
よしてよと言う君はよさんかなと言うよしよしと言う
大陸ではわたしの肝に着座する
サイカチの実、しばらくそれをさばかない
アーユルヴェーダの気迫する喫水の
水深へと
はるかなベーダへと
星々のはくしゃするこういんの
この銀行員は大陸する。

投稿者

岡山県

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。