瞬き
新しいのね、と
あなたは言った
掌に産まれたての光
瞬きの瞬間にしか
見ることのできない景色
ぼくは雪だと思ったのに
裏返って消えた
ここにあること、と
ここにいること
新しいね
何もない方の言葉で
あなたの瞼に触れると
そこから先に
空などなかった
新しいのね、と
あなたは言った
掌に産まれたての光
瞬きの瞬間にしか
見ることのできない景色
ぼくは雪だと思ったのに
裏返って消えた
ここにあること、と
ここにいること
新しいね
何もない方の言葉で
あなたの瞼に触れると
そこから先に
空などなかった
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コメント
掌に産まれたての光
瞬きの瞬間にしか
見ることのできない景色
こんな3行が書けるなんて、素晴らしい感性だと思います。私にはひっくり返っても書けそうにない。。。
@佐藤宏
佐藤宏さん、コメントありがとうございます。気に入っていただけたようで何よりです。佐藤宏さんの詩、読ませていただきました。私にも佐藤宏さんの詩は書けません。個性というのは何とも安直なので、他にかわる言葉も探したのですが、見つからない…
匂い、のようなもの。