ギブ & テイク
伝えたい想いがあるから描くのです
届けたい想いがあるから描くのです
この想いが、この世界のどこかの片隅の
たったひとり たったひとりの誰かに
拾い上げてほしいから描くのです
誰にも読まれないのだったら
誰にもなんにも 引っかかりもしないのだったら
誰にも立ち止まらせることも出来ないのだったら
それはただ吐いては消えていくだけの
ため息でしかないのです
ため息を吐くために描いているのじゃ
決して 決してないのです
あのひとの吐くコトバと
わたしの吐くコトバと
一体なにが違うというのでしょう
誰にも受け取って貰えなかったコトバたちが
今夜も空中に飛散して
くらやみの中へと
むなしく消えてゆきます
誰かわたしと
キャッチボールしませんか
わたしの投げたコトバを
キャッチしたあなたが
今度はあなたのコトバで
わたしに投げてきてください
そのコトバ
わたしがちゃんとキャッチするから
うまく拾えないこともあるかもしれない
うまく投げられないこともあるかもしれない
ミットもない なんてダジャレにもならないけれど
それでも それでもさ
この想い あなたに受け取ってほしいから
あなたから あなたの想い
投げ返してほしいから
みっともなくったっていいじゃない
格好悪くったっていいじゃない
綺麗に着飾ったよそゆきのコトバなんかより
金ぴかの額縁にはめ込まれた
ただ眺めて鑑賞するためだけのコトバなんかより
涙も鼻水も唾液も 渇かないかさぶたの
ぐじゅぐじゅの ぐちゃぐちゃの
生々しいくらいに体液まみれの
どうしようもないコトバで
どうかわたしとキャッチボール
してみてくれはしませんか
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最後までお読みいただき、ありがとうございます
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