カンピロバクターの施し

カンピロバクターの施し

魂の井戸に沈む
悔悟 失望 烏瓜の橙

とこしえの蔦に絡まる
悲憤 憎体 鵯の抜羽

後ろの道に福音あるや
クの字に曲がるこの肢体

瞑る目に荒ぶ風
焦土の指
晒されたしゃれこうべ

赤を基調とした今日という日の終わり

流る下水
流る下水
踊れ吐瀉物
流る下水

投稿者

岩手県

コメント

  1. でも、美味しいんですよね生牡蛎とか。カンピロとか勘弁して欲しいですよねでも。でもそれがこのような美しい詩になるなら良いか。

  2. いやいや大変でしたよ。まるまる1週間やられた。あっというまに痩せ、熱もがーっと上がって、とうとうコロナかと隔離されました。検査でコロナではなかったけれど。
    しかも牡蠣食べてないんで。某お店の低温調理鳥チャーシューかもしれん。もしくは呪いか。
    まだびくびくしています。

  3. カンピロバクターという意味がわからなくて、検索してみました。…なるほど。
    赤を基調とした今日という日の終わり
    というフレーズが、強烈に印象に残りました。
    …でも、不思議と、表現に独自の美しさがあるんですね。詩人の矜持かな。

  4. 一週間寝込みましたので色々考えることありました。超おおげさに言えば走馬灯のようにぐるぐると思いを馳せた。深く考えることとあった。
    美しさがある、なんて恐縮です。
    ありがとうございます。

  5. た、た、大変だったのですね。しかもこの時期。王殺し、転んでもただでは起きぬ、起き上がれぬとも詩をばいちにへん。
    「赤を基調とした今日という日の終わり」が印象的で、写真の光のさす様も大好きです。

  6. おおげさに聞こえますが大変でした。。体重の減り方をみても「このままでは秋には地上から消滅してしまうな」という危機感。まだ少し胃がしくしく。
    写真はもう少し赤く見えたのですが、撮り手がへぼで。

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