思い出

川越行きが成増に止まる
降り立とうとする
一面に充ち満ちた光が拒む

優しいのは甘い回想ばかり
あなたの拙い言葉遣い
咽ぶばかりの薔薇の髪
深淵に誘う両の瞳

それに

闇すら呑み込む永遠の口づけ

川越行きが成増に止まる
わたしを誘ってわたしを拒む

わたしの
眩い闇夜であったのか
痛ましい懐かしさであったのか

投稿者

茨城県

コメント

  1. 通過した記念に
    いまも胸が痛むなんて

  2. 思い出 の 切なさが しんしんと 私のこころに ひびいてきます。

    闇すら呑み込む永遠の口づけ

    この一行が、特に好きです♪☆^^

  3. @こしごえ
    さん
    ありがとございます。
    もう30年以上も前のことなんですが…

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