眞僞傍觀

my blogヨリ一部抜粋・改竄ス。


便所サンダルと
ベトナムズボンで
農免道路を南下してゐた
病院に還るまでの途切レ途切レで
夏空に浮く海牛を視た
巨躯うねるうねる海牛
海牛いたみかけの長茄子のやうだ
吐く吐く濃い紫色の水煙より濃く

日航機が*東に航路を───────
触角が**西に転回を───────
亦軍派が*南に拠点を───────
安全坊やが北に指差を───────

開眼供養の半紙のはした
見開キ見開キしたのイム
見聞キ見聞キしたのイム
効キ耳効キ耳塞ぐのイム
夏空に覆イ被さル海牛が
低山の稜線上を這いずるの
きしよくわるくてわるくて
膝から下だけ足早になつた
此の脅かされる感覚は、

ほんものなのか
にせものなのか

にせものなのか
にせものなのだ

投稿者

コメント

  1. 気がつけばきしよくわるさがまんまとクセになつてゐた。

  2. 同じく(笑)
    ベトナムズボンとか農免道路とか海牛とか、言葉や個体のチョイスが粋。ところで海牛は飛行船かとオモた。

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