もう、それでいいじゃないか

そりゃあ 前向きの方がいいに決まってるさ
暗いよりも明るい方がいいのも決まってる

だけどでもさ
あたしは思っちゃうわけ

前だろうと後ろだろうと
どっちを向いていようが
見ている方向は前
ニンゲンには後ろに目はついちゃいない

光があるから 暗闇が存在するってなもんで
どこかに光が差せば
その後ろには必ず 影が出来る
それが道理ってもんなのさ

そんなの屁理屈だよって
単なる言い訳でしかないよって
言いたければ言うがいいさ
笑いたければ笑うがいいさ

ニンゲンってのは
進みたい方へ進むようにできてるんだ
未来へ向かってまっしぐら
一心不乱に行ける人
掴みたい夢がきっとそこにあるのだと
まだ見ぬ自分に逢うために
光差す方へと ただまっすぐに

辿ってきた道を引き返すみたいに
過去へと戻ろうとする人
そこに何か とても大事な何かを
忘れてきてしまったような気がして
いまならまだ 取り返しがきく気がして
長い長い影法師のあと
追いかけて 追いかけて

どっちを向いていようが
見ている方向は前
ニンゲンには後ろに目はついていない

だから胸を張って
猫も杓子も 老いも若きも 男も女も
みんなみ~んな 前向きなのさ

それでいいじゃないか
それでもう

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
最後までお読みいただき、ありがとうございます

昔から思っていたことを詩にしました
屁理屈だろうと開き直りだろうと
後ろを向いていようが前を向いていようが
見えているのは前
だから、みんな前向き

それでいいのだ(^_-)-☆

投稿者

東京都

コメント

  1. こんちわ。
    〉それでいいのだ(^_-)-☆
    私はときどき、未来は後ろにあって、私たちは過去を見ながら
    後ろ歩きで未来に向かっているという感覚にゾクゾクするほう。
    なのでこの作品は表面上はあっけらかんとポジティブに前みて
    進む姿は(過去に向かって歩く?)、気持ちよく読めました。
    元気も貰えたかも。ありがとうございます。

  2. 私は以前「プランク時間のあとに」という詩で、全ては過去である、と証明しました。人間の目は前を向いていますが、彼が見ているのは過去だけです。しかし雨音陽炎さんのこの詩を読んで共感しましたがそれは何故なのか。前に目がついている人間が見ている前とは何か。それは「希望」ということだろうと思いました。そして希望を見ている目とは心の目即ち「想像力」なのだろうと思いました。想像力のないものには希望もなく未来もなく、あるのは肉体の目が見る過去のみであると。

  3. どっちを向いていようが
    見ている方向は前

    この言葉に、おおーーーっ!^^、て感動しました。

    この詩は、屁理屈でも無ければ開き直りでもないと私は思います。
    この詩は、道理だ、と感じます。すてきな気付きを読者(私)に与えてくれて、ありがとうございます♪☆^^

  4. ☆足立らどみさんへ

    こんばんは、らどみさん
    コメント、ありがとうございます!
    返信が遅くなってしまい、申し訳ありません

    >私はときどき、未来は後ろにあって、私たちは過去を見ながら
    >後ろ歩きで未来に向かっているという感覚にゾクゾクするほう。

    後ろ歩きで進んでいくんですか?
    なんか怖そうだけど、ゾクゾクするというのもちょっと分かるような気もします

    気持ちよく読めた、と云っていただけて
    元気も貰えたかも、と云っていただけて
    とても嬉しかったです

    ありがとうございました

  5. ☆たかぼさんへ

    こんばんは、たかぼさん
    コメント、ありがとうございます!
    返信が遅くなってしまい、申し訳ありません

    たかぼさんの「プランク時間のあとに」という詩
    読みに行ってきました
    光と時間と空間、でしたっけ
    夜空に浮かぶ星々の、いま見えている光は
    実は何億光年前の光だっていう
    難しいところまでは解からないのですが
    見えているものすべて、ほんの少し前のもの
    過去のもの、というたかぼさんの証明
    私もたしか、どこかで聞いたことがあったような気がします

    私の詩はもっと単純で(#^.^#)
    たかぼさんの仰るように、「希望」を見ているかもしれないし
    「悲しみ」「苦しみ」「失望」「絶望」と云ったものさえも
    あるいは見ているかもしれない
    どちらにしても、ちゃんと前を向いているからこそ見えることで
    目を閉じたりそっぽ向いていたりしては、決して見えない
    向き合っている、という云い方をしてもいいのかもしれません

    心の目はだから、どっちを向いていようが
    いつだって前向きなんです(^^♪

    ありがとうございました

  6. ☆こしごえさんへ

    こんばんは、こしごえさん
    コメント、ありがとうございます!
    返信が遅くなってしまい、申し訳ありません

    おーーー!と感動していただけたようですごく光栄です

    この詩を屁理屈とも開き直りとも思わず
    道理、と感じていただけて嬉しいです

    前向きに前向きにって、まるで後ろ向きなのが悪いみたいに云われがちだけども
    こんなふうに考えれば、あながち悪いものでもないんじゃないだろうか、と
    なのですてきな気付き、と云っていただけて
    私の考えを受け取っていただけて、とても喜んでおります(^_-)-☆

    ありがとうございました

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