目標

小さい頃
将来、何になりたい？とか
何をしたい？とか
たくさん聞かれた
その度に考えて
その度に答えてきた
目指すものがあること
そこに向かって行くことは
素晴らしいとされていた

１０代半ばを超えた時
風向きが変わった
同じ質問なのに
周りの温度が変わっていた
現実を見た方が良い
そんな空気が生まれていた

みんな
熱が冷めたんだ
目が覚めたんだ
「かなわない」を
知ってしまったんだ

割り切りと諦め
これが成長なんだと知った
子供でなくなるとは
こういうことなんだ、と

私はしっくりこなかった
上手いこと合わせられなかった
そんな私は
大人になれず
子供に戻れない
漂うだけの存在に
なってしまった