唇
散乱したゴミが
部屋の片隅
産卵をしていた
孵化して命となったゴミに
名前をつけていく
太郎や博美は
早くに死んだ
真理子や貴文などは
長く生きて
また新たなゴミを産んだ
季節は皆に平等に訪れ
順序よく繰り返された
自分の唇に触れる
昔より乾燥していた
いずれ開かなくなり
誰の名前も呼ばなくなる
散乱したゴミが
部屋の片隅
産卵をしていた
孵化して命となったゴミに
名前をつけていく
太郎や博美は
早くに死んだ
真理子や貴文などは
長く生きて
また新たなゴミを産んだ
季節は皆に平等に訪れ
順序よく繰り返された
自分の唇に触れる
昔より乾燥していた
いずれ開かなくなり
誰の名前も呼ばなくなる
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コメント
この詩は結構深いこと描かれてる気がしました
>ゴミがゴミを産む
↑ここ、単に「ゴミ」を表しているようで
一時の快楽のために望まない妊娠をしては
まるでゴミのように産み捨てる
そんな、親になる気も覚悟もないクズ親たちのことをも
指し示しているのかな、と
@雨音陽炎
雨音陽炎さん、コメントありがとうございます。
虐待、ネグレクトなど、いたましい事件や事故が絶えませんね。本当はたくさん抱きしめて欲しかっただろうに。
人をゴミと言って良いのかはわたしにはわかりません。
生きているもの、生きていないもの、捨てたもの、拾ったもの、目を開けているもの、閉じているもの…
すべてに平等に公平に与えられるものがあれば良いのに、と感じます。