モノ

思い出を詰めた箱のふたを
久しぶりに開けて出てきたのは
懐かしさではなく
ガラクタだった
そんなはずはないと
床の上に
ぶちまけた

ガチャガチャと
耳障りな音をたてて
崩れていく

色んなことがあったはずなのに
いつの間にガラクタになったの
床の上にできた山を崩しても
何も見つからない

思い出が分からなくなるほど
私が変わったというの
同じ毎日を繰り返して
ここにいるだけなのに

思い出なんて
捨ててしまえ
大切なものなんて
何も残らない

私があるだけ

投稿者

愛知県

コメント

  1. モノ、物、者、もの という言葉には、いろんな意味があるとは思いますが、ここでは、物体について、すこし。
    物体というモノについて言えば、物体は物体でしかありませんね。でも、その物体に宿っているそのモノの記憶、言ってしまえば、その物体から思い起こされる持ち主の記憶が思い出ですよね。以上のことは、もちろん言うまでもなくなんですが、あえて言いました。
    物体には、その持ち主の思い入れなどが あるかどうかで、その物体の精神的価値みたいなものが決まると思います。

    で、最終2連、ここに感動しました。

    思い出なんて
    捨ててしまえ
    大切なものなんて
    何も残らない

    と来て、
    私があるだけ、という結びが、とても効いていますね。

    偶然ですが、先日から、「思い出」(仮題)というタイトルの詩を書いているところです。あと数日中には書き上げられると思う。書き上げたら、ここぽえ会に投稿します。うん。ふふ。^^

  2. ラスト前の、>思い出なんて消えてしまえ
    amazarashiの少年少女という曲が浮かんでました
    この曲では、思い出が足枷となっているなら
    そんなものドブ川に捨てちまえ、と歌ってますが
    この詩の世界観とちょっと近いのかな、と思いました

    ものに価値があるのだとしたら
    それはやはり、そこに付随する様々な思い出が詰まっているから
    しかし、その思い出も思い出せないただの代物でしかないなら
    捨てちゃったっていいと、私は思いますね
    置いてあるだけスペースの無駄ですし
    ただあると思うだけで、結構負担に感じたりもしますし

    どうしても、というときはスマホで写真を撮っておくという選択も
    まあ、この詩の場合、潔く捨てるのがいいと思います

  3. @こしごえ さん

    @雨音陽炎 さん

    お二方ともコメントありがとうございます。
    この詩への思いを読み取っていただけてうれしいです。^^

  4. @re汀尋 さん

    こんにちは、拝礼^^

    ところで。
    相手のコメントへの返信で、ただ コメントをしただけでは、相手にそれは 通知 されません。なので、その場合は、相手は 返信 されたことに気付かない場合があります。

    相手に 返信 したことを 通知する 方法が あります。
    「メンション」機能を用いれば、相手に 返信したことが、通知されます。

    メンションするには、返信したい相手のコメント欄の右下の角にある「メンション」という文字をクリックすると、メンション用の 返信コメント欄が 表示されて 出てきます。

    私の この返信が メンション機能を用いての返信です。

    で、「メンション」をクリックすると 返信用のコメント欄の左上に @(相手の)名前 が表示されます。

    その @名前の すぐ右に何か書く場合は、@名前の すぐ後に 『半角』スペースを入れてください。全角スペースや、@名前のすぐ後に何かを書くと、メンション機能が 無効 になります。

    あと、メンション機能を 有効にする もう一つの 方法は、@名前の後に、改行してから @名前の下の行から 文章を書き始める方法もあります。

    それで、メンション機能が有効だと、@名前自体が、相手のプロフィール ページへの リンクになります。

    この @名前のリンクは、コメントを編集した場合、リンクが無効になりますが、編集後に、ブラウザの更新ボタンを押して更新すると、再び、リンクが有効になります。(ただ、この辺の、メンション機能の 有効 または、無効の仕組みは、私には不明です。でも、コメント編集したら、ブラウザを更新しておけば、メンション機能は確かだと、、、思いますが)

    以上、返信したことを 相手に 通知するための 「メンション」機能についてでした。拝礼

  5. @こしごえ さん

    こんにちは。メンション機能はしっかり理解せずに使っていたので、全角スペースにして無効になってました。
    ありがとうございます。

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