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止まり木を探している
橋の上から
水面を眺めながら
欠け始めた月に
追い詰められながら
止まり木を探している
カフェの二階で
雑踏を読みながら
沈みかけた街に
足を取られながら
止まり木と言っても
わたしはトリではないから
舞い降りた所が
世界の真ん中ではないから
わたしはヒトだから
薄皮一枚で
孤独を包んでいるだけだから
世界に見つからないように
こっそりしがみつける
(あるいは詩が見つける)
止まり木を探している
止まり木を探している
橋の上から
水面を眺めながら
欠け始めた月に
追い詰められながら
止まり木を探している
カフェの二階で
雑踏を読みながら
沈みかけた街に
足を取られながら
止まり木と言っても
わたしはトリではないから
舞い降りた所が
世界の真ん中ではないから
わたしはヒトだから
薄皮一枚で
孤独を包んでいるだけだから
世界に見つからないように
こっそりしがみつける
(あるいは詩が見つける)
止まり木を探している
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コメント
この詩からその詩人の孤独を感じます。
でも、その孤独からは高貴で貴重な気高さを感じます。
写真も とてもいいですね。十字架と天秤をあわせ持ったような感じ。街灯でしょうか。その頭に鳥さんが一羽、絶妙な一枚ですね。
nonyaさんが、この写真を撮ったんですか?
@こしごえ
十字架と天秤とはまさにそのように見えますね。その真ん中に鳥とは絶妙ですね。
@たかぼ さん コメント ありがとうざいます♪
そうなんですよねぇ。^^この写真自体も、詩ですね。うん。
まず写真の絶妙な構図というか対象物の配置の妙が光りますね。そして、詩。比喩の魔術師(と勝手に呼んだりして)のnonyaさんらしい孤独の含羞がこれまた光りますね。
@こしごえ さん
>コメントありがとうございます
お褒めいただき、恐縮しております。
孤独を感じるのはヒトだけなのですよね。。。
写真は常に自分で撮るようにしています。
最近は写真というきっかけがないと
何も書けなくなってしまいました(苦笑)
@たかぼ さん
>コメントありがとうございます
写真は浅草の吾妻橋で撮りました。
たまたま街灯の真ん中にカモメがとまったので
慌ててシャッターを切りました。
写真を撮っていると、ごく稀にこんな奇跡が起こるので
やめられません(笑)
@あぶくも さん
>コメントありがとうございます
なんだか。。。お褒めいただいて、こそばゆいです(笑)
比喩。。。最近はずいぶん抑えているのですが
まだまだ、そんなイメージがあるようですね。
言葉は少ないほうが良いのかと(いっそ写真だけとかw)
時代の流れでもありますよね。
コメントを失礼致します。
とても素敵な画詩ですね!こんなシャッターチャンスを逃さない、
nonya 様は流石です。^^
私は、画詩にならない沢山の写真を撮ります。それを撮りたいと思った
心の振動が残って、いつかイメージになって湧いてくるからです。
リリーは今、自分の作品に一つの文体を掴みかけているのですけれど。
まだ確立は出来ていません。「文体」へ拘らず、ごく自然な表現として
修得出来れば良いのにと試みています。
@リリー さん
>コメントありがとうございます
本当は隅田川の水面を撮っていたんですけどね(笑)
まあ、写真なんてこんなものです。
何かを掴みかけているとのこと、羨ましい限りです。
これからのリリーさんの詩を楽しみにしています。
私は、自分の枠から抜け出せないことをちょっと前に悟りました。
開き直って、好きに書き続けます(笑)