スノースタチュー

ひかれてゆく
あるく あるく あるく あるく
雪の道を
二人であるく道を
あなたの手につかまって
わたしの足はもつれながら
つれだしてくれた
あなたの言葉
くらいへや
くらいあかり
みえなくったって
あなただってわかる
おそろいの汚れ
ごはんツブ
かきかけの絵本
日だまりと
まぶたにかかる
くろいかみ

おいかけてゆく
あるく あるく あるく あるく
雪の道を
今は一人であるく道を
ふりかえれば
あなたはみつめかえしてくれて
その手をぎゅっとしてくれた
あなたの笑顔
くらいへや
くらいあかり
ふれなれなくったって
あなただってわかる
ふぞろいな机
けずりカス
つまれた手帳と
吹きだまり
まぶたにあふれる
まっしろなかみ

みえなくったって
もうふれられなくったって
それでも
わたしをみてくれる
あなたをみつめている
のこされた手に
ねつ
そのねつで
とけてきえてなくなってしまうまで
わたしはあるく
あるいてゆく
わたしたちの道を
 
 

投稿者

コメント

  1. あるく
    の繰り返しと、最終三行の

    わたしはあるく
    あるいてゆく
    わたしたちの道を

    により、どんなことがあっても あるいてゆく 「わたし」の強い意志と思いを感じます。
    なんだか、こちらまで、勇気をもらえるような詩です。

  2. @こしごえ

    こしごえさん、コメントありがとうございます。
    ある作品に出会いまして、どこか抉られる感じがあり、自分なりに綴ってみたのですが、おっしゃる通りで、なんだか勇気をもらえるような作品だったのかもしれないです。。でもこうしてみると、そのときの感動や気づき、思い出との重なりが思い出せて、嬉しくなってしまう気がします。

    (すみません、もしかしたらミスで通知が多くいってるかもです。。)

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