ホットドッグ
朝にドトールでホットドッグを頼んだ
アメリカンとセットで
清算方法を伝えると
レジの子が僕の携帯に近づけたのは
バーコードを読み取る機械
機械を掴む彼女の手をみる
細い屈筋腱が皮膚をテントのように引っ張っていた
華奢な角張った指の関節を起点として
手首と前腕の筋肉は薄く隆起し、青白い血管が浮き出ていた
ひたすらに枝分かれして
楽器の鍵盤を叩く動作を思い起こさせたのは
レジのタイピングをする動き
ひとつひとつの指の押し込みに少し力が籠って
ああこの人は吹奏楽団で座って管楽器を吹く
楽譜をめくる動作も手早く吹く
ホットドッグが出来上がった
彼女は眼鏡をかけた華奢でしなやかなフェイジョア
コメント
レジの子の手の美しさが すてきに描写されている詩だと感心しました。
手は、ホットドッグを作りますが、さまざまな物を作ったりしますね。そのことを思い出させる力がこの詩にはあると感じます。
フェイジョア、ホットドッグ、ドトール、人間は名づけて来た、そして彼女にもまた名があるだろう、しかしそのことについて、わたしは、すみやかな真実というものを、知らない、フェイジョアの花が、彼女を語るとしても。・・・素敵な作品だと思います。
僕は僕で自分のフェチズムを詩に反映させてるときがありますよねー読み返してみるとスゲー執着wレジ女の子の手を見てからの想像妄想飛躍の展開がええなーと思いましたよードトールのホットドック(ジャーマンドック)うんまいよねー久しくドトール行ってないけど…