ある晴れた日

昨日なだらかな丘をのぼって
とおくをじっと見ていました
うすいすじ雲がたなびいていました

偶然ぽっかり空いたしんくうから

青いレンガが頭上でこなごなに
きらめいてくだけました
気がつくと肺が青くなって固まりました

わたしは死んでぬけがらになりました

かごのなかのたましいは花畑から
森へ 宇宙(そら)へ
気球とともに舞い上がりました

今日は晴れた朝でした
白い象がやってきて
食卓につきました

宇宙(そら)はありましたが
どのドアも閉まったままでした

過去と未来でせかいじゅうの鳥たちと
出会いました

まぼろしの世界では
みんなの気が違った感じでした

あたり一面にそよ風が舞っていました

揺籠のそばでわたしは
エーテルに満たされました

透明なぬけがらのまま
ずぅっと立っていました 

投稿者

広島県

コメント

  1. どこまでも白い象のように自由に・・・。

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