夏の詩

相当危惧をしていた話だが
空は遠く
雲は連なり
上部は細かい輪郭を持ち
夏らしい日々と言えた

いくつか揉める事もあるが
大抵を耐え
少し仲間を集めて
備えたりもする

無常だが
歳が追いついていないのか
単に人生の重みが無いのか
自分自身にその言葉が刺さらない

子供たちは暑さを駈け
雷に驚き
夕立に歌を歌った

誰も心を掴まないのは当たり前であり
愛を持っていないからだ

街道に出ると雲が少し小さくなる
蝉の音が
歩く姿を蒸して行く

その時その時を生き
子供たちが笑う
愛を無くしたように振る舞い
暖かいと思ったものが冷えて
凍っていたものが花びらになる
考えをすぎ時間を掴み
目が覚めている間
一瞬にも動かぬものを感じ得る心があればと

子供たちは笑う
夏を走り
泳ぎ
それらとは関係なく
生きていく
ほんの少しだけそのヒトトキに同期できればと
彼の頭の匂いを嗅いだ

騒ぎながら昼餉をとり
風が吹くに気にせず
寝入るほんの刹那に歌をうたう

その歌がちょうど心に浮かんだものだったので
愛を感じられる一節を虫の音にした

投稿者

東京都

コメント

  1. 今年の夏は、さまざまな出来事がありました。納得のいかないこと、不本意なこともあったかと思います。その中で、小さな日常を、真摯に、丹念に見つめた詩に出会い、嬉しくなりました。

  2. 長谷川さん
    コメントをありがとうございます
    コロナ禍で息子の成長と歩めたことがとても救いでした
    夏の日々は、俺の幼少期とは違い
    彼を成長させています
    日々を楽しみ
    周りに力を与えてくれます
    時には喧嘩をして
    時には雨の日に嫌なこともあります

    世間には全てが詰まっていて
    それを探す旅に出なくてはならないのになんだかいつまでも進めないるようです
    それでも粘り愛を探ります

  3. 夏を駆ける子供たちの中に、那津さんがいる。 優れた音楽家(アーティスト)の中に、詩人がいる。

    詩人は時に、愛の回復の糸口を語るだろう。

    6・7・8連あたり、とくにいいですねぇ・・。

  4. 夏がおかしくなったのはいつからだろうか。夏が特別じゃなくなったのはいつからだろうか。
    夏が停滞し始めたのはいつからだろうか。夏がただの季節になった(暑いだけの)のはいつからだろうか。
    でも夏を夏として歌える子供たちもいる。
    変わったのは夏だけじゃないんですね。

  5. 服部さん
    コメントありがとうございます
    愛の回復の糸口
    必ず見つけたいです
    夏がゆっくりと終わっていきます
    小さい心配事を胸にいつも生きています

  6. 王殺しさん
    コメント、ありがとうございます
    嬉しいです
    たしかに夏は止まっていて
    俺は19の時で止まりました
    子供の頃は夏の匂いが好きでした
    田舎だったからか
    子供達の中に本当の夏が居ますね

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