バス停
散歩道で犬に出会った
飼い主にリードをひかれ
道の端に寄って
通り過ぎる人を待っている
どっしりと落ち着き
ギョロッとした目が
愛らしかった
バス停でバスを待つ人
どこへ行くのだろう
手さげ袋に
あたたかそうなコート
学生服の子もいる
もうじきバスが来るのだろうか
バスを待つ列に並んでみる
まだバスは来ない
今日は風がおだやかだ
これから
行き先の知らないバスに乗って
終点まで行ってみるのだ
海に着くかも
山奥に行くかも
それとも
ポケットの中の
ラジオをつけた
帰ってきたら
いつもの店で
お茶でも飲んでいこう
そういえば
あの散歩していた犬は
家に着いた頃だろうか
コメント
この詩の話者のわくわく感が伝わってきます。
@こしごえ
さんコメントありがとうございます。
寒くなると無性に海が見たくなります
ボーっと港で
出入りする船を見ていたり
風で波立つ様を見ていたり
寒くなってから見たくなる気持ちは
なんだろうなと不思議になります。