フィクション

積年の
恨みを込めて
ドンッ

クッションよ
お前に罪はないが
ドンッ

やり場のない
この思いに
ドンッ

舞い上がったほこりに
咳こんで我に返り
座りなおして
お茶を飲む

何もありませんでしたよ
と微笑んでみたり

投稿者

愛知県

コメント

  1. その方向でしめるのもありだけど、最近思うのは
    社会派の人たちは書いていることがノンフィクション
    としてた意識は、フィクションで、ノンフィクションを
    あえて、それでも、宣言することにノンフィクションの

  2. 湧き上がる怒り(ですよね?)の感情を
    誰かにぶつけるのではなくて
    クッションにぶつけてるところに
    この詩の主人公のひととなりを感じました

    ラストの、お茶を飲んでなにもなかったように振る舞う
    今までの人生、ずっとそんなふうに自分に言い聞かせて
    生きてきたのかなあ、と想像すると
    やりきれない気持ちになりますね
    タイトルの意味するところが解ったような気がしました

    ありがとうございました

  3. @足立らどみ さん、コメントありがとうございます。
    文体をもっと自然な感じにできると違う風味が出たのでしょうが、リズムに縛られてしまった結果のしめになってしまいましたね。

    @雨音陽炎 さん、コメントありがとうございます。
    クッションに罪はないのですが八つ当たりしてその後、微笑んでいれば円満なのであれば、案外スッキリしているのかもしれません。クッションには悪いのですが。

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