薬がない
無理な薬価(国が決める薬の値段)の切り下げで
製薬メーカーはどこも経営が大変
ジェネリック(安く作れる特許の切れた薬)メーカーでさえ
40%の薬は赤字
道義的責任(有効な薬が無くなったら患者が困る)から赤字でも作り続けなくてはならない
しかし小林製薬の問題などをマスコミが大々的に取り上げ叩きまくることで
国から製薬メーカーの検査体制に対する締め付けが厳しさを増す
その基準をクリアするために新たな設備投資をするような余裕はメーカーにはない
だから薬が作れなくなる
経営が傾いたメーカーは海外ファンドが安く乗っ取り
採算の合わない薬を切り捨てる
しかしそういった薬価の安い薬は
高価で安全性の不確かな新薬ではなく
長年使い続けられ有効性も安全性も確立された薬ばかりなのだ
かくして市場から有用な薬が消えてゆき
病気が治らない
患者がますます増える
すると医療費が高騰する
現場を知らない財務省と厚労省の役人がまた薬価を下げる
薬がなくなる
この悪循環
金のことしか考えず国民の健康など実は考えていない役人のせいで
日本の医療は衰退していく
コメント
この悪循環を止めないと、本当にどんどん医療が衰退してしまうなあと、怖くなります。何が起きているか、なかなか見えない背景を教えて頂きましてありがとうございました。お金で動き、淘汰される医療ではなく、ここは国がきちんと介入すべきなのに、いろんな癒着がありそうです。
僕のお薬はジェネリックでお願いしてますねーいやいやいやいやまじヤバイじゃないですか!
そろそろ日本は先進諸国の地位をしばらく返上して
抜本的な改革をしておかないと。イタリアみたいに
ダメ国家の烙印から逃れられなくなってしまうかも
と、真剣に考えないとならないなと。手遅れかもね。
この作品の副題を付けるとすれば、
「そろそろ負のスパイラルからの脱却を考えようよ」
なんてのは、いかがなものか。個人的には、このまま、
ドイツの悩みよりもイタリアの暗さのほうが好きです。