よつばのクローバー
旅人という生き物は
みなが、心のどこかに穴があいている
それを旅で埋めようとして、
でも埋まったと思ったらいつのまにか大切な何かがまた抜け落ちてて、
そんなことを繰り返している
愛おしくて愚かな生き物です。
皆、今も旅をしている
大学を休学しても、自衛隊をやめてまでも、
旅を続けている彼ら彼女らは、
何か大きなものを抱え込んでいるように見えた
どれだけ沢山の、素敵な、旅先での出会いがあったって、
人生においてどれだけ沢山の、素敵な、友人ができたとしても
多分、私たちは満足できないのだと思います。
なんとなく、旅人を見ててそんな気がした
おかげさまで、私も旅人になりましたよ。
幼いときに作った、四葉のクローバーのしおりを、
未だに持っている人は多分、旅人には向いていないと思う
2週間、1週間、共に暮らした彼ら彼女らが
身の上話をしてくれることはなかった
でも、多分、心を開くには時間が足りなかっただけなのだと思いたい
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