『深夜のミルクラウンジ』
超高層階のエレベーターをどこまでもどこまでも登って行った先に
深夜のミルクラウンジのドアがある
人生で一番がんばった先にしか
たどり着くことのできない場所
達観して、しきって、超えてしまった先の
頭の中は混乱しているのに
もうあふれてとまらないミルク空間
身体はあちこち痛々しいのに
もうあふれて止まらないセロトニン(幸福物質)
40度近く 熱を帯びた ふわふわした足取りで
毎夜 あの子に会いに行く
涙を流すのも忘れるぐらいの
天国だから
さわるものすべて 産毛のようだ
懐かしいミルクラウンジ
懐かしい甘い匂い
あらゆる痛みをも帳消しにする
生まれたての優しいにおい
超高層階のエレベーターをどこまでもどこまでも登って行った先に
ほんのりと光る 深夜のミルクラウンジ
人生で一番がんばった先にしか
たどり着くことのできない場所
あそこは
夢幻だったかと紛うほど
まっこと 高みの 極み
あのドアを開けてから
何もかも超えられそうな景色が広がっている
コメント
不思議な感覚、そんなことが浮かびつつ。
ミルクホールやらなんやら検索してみて、ミルクラウンジとはなんぞや?と、頭でっかちでやってみる。
やはりうまくはいかず、そもそも既存のナニカに当てはめようとしている己に気づく。勝手に自動に六本木タワー的な連想を瞬殺しつつ、音と繰り返しのリズムにノッて、トリップしながら読む(躍る)のが正当と、酔ってみる。。そう、まさにほろ酔いと共に楽しみたい詩だと思いました(ごめんなさい、、また少しほろ酔い時です、、、)。
こんにちは。下手なコメントを書くのはやめとこ……と思って、消して。
また書いてしまうのは、この詩のどこかアヤシイ?誘惑。どうしてだか
惹き込まれてしまう不思議さと、連想する深夜のミルクラウンジのドア。
@ぺけねこ
ありがとうございます。ミルクラウンジは私だけの造語なので、こんなにいろいろと温かい考察をいただけて感動でした。
トリップしつつ六本木なタワー的とはご想像頂いたイメージとだいぶ近いところにあるかもしれません。
残念ながらお酒は全くない空間なのですが、天国のようにべらぼうに高いところを浮遊している感じ。一生のうちそう何度もいけないところ。
そのイメージを楽しく読んでいただけたようで何より書いてよかったなぁと、私もほろ酔いしながら思い返したくなりました。
@リリー
ありがとうございます。少しわかりにくかったかもしれませんが
やめとこうと思ってもかいていただけるぐらい関心を持っていただけたこと、とてもとてもうれしかったです。
不思議さ感じていただけたのですね。
私自身、長らく持ち続けていた感覚を、詩として表現したことで
何か今までもんもんと抱えていたイメージが解放されたような不思議な感覚でしたので。
深夜のミルクラウンジ、実のところはご想像にお任せしたいと思います。
深夜のミルクラウンジ。。。なぜか母体をイメージしてしまいました。
温かくて良い匂いのする空間でここまでの傷や痛みを癒せたらこの上ないですよね。
@nonya
ありがとうございます。
ご感想うれしい限りです。長年の思いが美しく昇華していくようで。
ご感想頂けてとても幸せな気持ちをいただいています。
本当にこの上ないですよね。
ぼくもエレベーターで上がっていって包まれてみたいなあ。
@あまね
ありがとうございます。素敵なイメージですね。エレベータで上がっていくとミルクに包まれる空間。心身ともに癒されそうですね。