不在の祭り
私がいないどこかで
ドカンと花火は上がり
軒を連ねる屋台は
人でにぎわう
私がいないどこかで
ステージで歌うアーティストと
声援を送る人で
熱気が盛り上がる
それは今のことかもしれないし
未来のことかもしれない
私がいないことしか
決まっていない事象
あなたは屋台で
遊んでいるかも
ライブで
盛り上がっているかも
今のことかもしれないし
過去のことかもしれない
祭囃子は鳴りやまず
ドカンと
花火は上がり
次から次へと
夜空に花を咲かせては
チリチリと
散っていく
コメント
ポエジーとは〈不在の異名〉・・・。
@坂本達雄 さん、コメントありがとうございます。
アートと「不在」は密接に関係してるんですね、いただいたコメントで検索して気がつきました。意識してなかったです。ありがとうございました。
この詩を拝読して、私の存在しない時空が存在することをあらためて意識出来ました。そもそも、私が居なくても、世界は存在する。その豊かな不在を思えます。
この詩の、不在の祭り というタイトルと詩本文が、すてきに鳴り響いていて すてきです♪
@こしごえ さん、コメントありがとうございます。
豊かな不在というとらえ方、いいですね。ありがとうございます!