惜別

雨が降る中
山下さんが一人で
電車ごっこをしていた
手を挙げると
駅でお乗りください
と言って猛スピードで
走り抜けていく
山下さん、昨日ね
お母さんと話したよ
もう会えない、って
泣いてた

投稿者

コメント

  1. なんとなく認知症をイメージしました。
    相変わらずマグリットの絵画のように自分なりの答えがいつまでも在り続ける不思議な感覚です。

  2. @たちばなまこと
    たちばなまことさん、コメントありがとうございます。
    認知症か。みんな、いろいろ、忘れていくんだろうなあ。
    山下さんも、お母さんも、この詩の語り手も、、、
    有耶無耶になったり、どこかで一つの点になったり。離れたり繋がったり。

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