一人で想うこと
寂しいって思った時
この部屋に入ってくる光みると
そうでもないって思うんだ
いつも暗いことばかり考えてしまう僕のため
君が選んでくれた部屋だった
ベランダで水を撒くと虹が出る
水に濡れて二人で騒いで笑ったりする
東の風は心地いい
西の風は物哀しい
「 チューリップを植えようよ 」
二人の共同作業が
支え合って生きていくことの
喜びを教えてくれる
「 明日晴れるといいね
あなたが元気になれる気がするよ 」
君よ
ありがとう
コメント
こんばんは。コメントを失礼致します。
拝読させていただきまして、素敵な「君」との思いやりや、いたわりの情景が
伝わってまいりました。
最終連が
君よ
ありがとう
で結ばれています。全体には「君」に対しての愛情が、描かれているのです
けれども。何処かしら……タイトルが象徴している、喪失の痛みに貫かれている
ような気もいたしました。
不思議なもの寂しさを感じる余韻のある作品だと思いました。
リリー様
ああ、詩というものは隠せないものですね。
実は損失感のある情景を描きました。
これは過去と現在を行ったり来たりする二人なんです。
はっきりいうと、「あの頃はよかったな」みたいな。
幸せとはそんなものかなと私は思うのです。