田舎

雪を足で押しのけ 家に帰ると
石油の匂いが 鼻孔を通って
頭の隅から 過去を呼び寄せる
薬缶のきしむ音と 味噌汁の煮える音
廊下の 刺すような冷たさ
石油ストーブの 火の暖かさを

品川や渋谷にある イルミネーションで彩る
街中の明かりよりも 暖かさを感じた
そうしてアパートに帰れば
一層故郷の暖かさが 後をひく

投稿者

神奈川県

コメント

  1. この詩を拝読して、「ほんとうの」「暖かさ」ってなんだろうか、とふと自問してみました。それは、この詩に書いてある「温かさ」なんだろうなあ、と感じました。^^

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