ピットロ・ピットロ
原生林の上を飛んでいる、わたしたち
よく見れば意識は照り返す海面を過去へと引き延ばす
お前たちの知ではわたしを理解できないのであるから
カシャである心臓である熟知である
モーリスの加温された室内に掲げられた宇宙図である
百歳の君が音波で探る、天然の玻璃である
しゅくしゅくとイワダレソウが温水を傷口から吸い取る
眼に落雁の垂直に危険地帯をまどれーぬ
アソシエーションの危険極まりない、スケボーで
彼女の尻に月桂樹の影が、おそらく美神は
十和田湖のあたりに何万ものユーチューバーをまねく
白檀の乾燥に使われる、石積みの小屋に隠れて
何時間もの貞操観念に女のしぼられたウエスト
盤石な室内家具の動かせないこの机に
一枚の紙で描かれている、こころの図像
神経とやわらかな地下水に守られているものは
引き上げられる戦艦の倒れたマストに君は恋する
夜通しの秘密の語りに懺悔して後悔して親睦する
玻璃の会話で試されているものは
ジャッカルの爪のような夜の肉体の深くしげるたいかん
おお、やがては蒸し焼きの姿で、この台のうえにもたらす
ひどくせわしなく、おくまんのせんべいでござるです
シンカンの唇をなめる、甘くはいずりまわる、レンカンの舌の
やがてはみずしらずの、大分県に上陸する
ピットロ、そのしぐさで、ピットロ、さんざんとしくまれている
汝は、神のごとく、いたわれるこのシンコクのチマチョゴリ
びゅー、しょくさん、こうさん、うるとらめらん
これらの処刑された佳人は、なるむらく、ひとのよにうつくしの
開く扉の開閉の音はしずしずと金音なるか
びゅー、ほされた柿のやがては飴色に、シグナルの
ピットロ・ピットロ
あなたはさしずめ、ひろげたカワウソ
もうここには現れない人
その尻にほそく
さしづめ。
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