きみは止むことのない旋律で世界を奏でよ

きみは旋律だ
最初の旋律であり
最後の旋律そのものだ
目を閉じて思い描く光り輝く十字架だ
書き尽された全ての文字を初期化する黙示録だ
星間を行き来するめくるめく通信だ
都市を跳梁するしなやかな形を持った音楽だ
幾千万の朝と夜を超えて現在に屹立する鋼鉄の精子だ

宇宙がある
きみのなかに宇宙がある

きみは言葉を捨てて荒野へと歩き出せ
襤褸さえも纏わぬ身体ひとつで世界と対峙せよ
きみの中にある宇宙を旋律にせよ
言葉ではなく旋律そのものになって世界を奏でよ

きみは旋律だ
最初の旋律であり
最後の旋律そのものだ
そして決して止むことのない旋律だ

それこそがきみの詩だ

投稿者

大阪府

コメント

  1. 10年以上前に書いたものです。

  2. なんというか、大覚さんの詩のパワーみたいなものを改めて痛感しました。言葉の持つエネルギーで力強くダイレクトに心を鷲掴んでしまうので、オレが女性なら間違いなく抱かれたい詩人No.1にあなたを選ぶと思います。

  3. >トノモトさん
    「抱かれたい詩人No.1」、ありがとうございます(笑)。

  4. 確かに素晴らしくパワフルな詩ですね。旋律。DNAも一種の旋律であり、生命活動そのものが旋律とも言えますが、ここでは「意識の流れ」あたりを旋律と見るのが妥当でしょうか。その旋律を、言葉に落とし込むと、どうしてもある程度陳腐にならざるを得ません。言葉にならない言葉、即ちそれを旋律と呼ぶのなら、そこには限界がないように思えます。それはプリミティブな詩であると言えましょう。しかし他者に伝達するためには言葉に落とし込んだ詩でしか表現できないのが悔しいところですよね。

  5. >たかぼさん
    言葉を使って、言葉の限界を変えた何かを、そこに表出させる。
    それが、詩に与えられた一つの役割なのかもしれませんね。

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