過去は未来の案内人
はて?
手を止めた
日記の片積みに詩を書いている時だった
窓の外は雪がちらついていた
寒い
「あの人は元気だろうか?」
ふっと息を吹きかけココアを飲む
心に湧いた疑問は
立ち去らない
「あの人は最後なんて言って」
詩の方は続く
同じ文字を推敲し消しては直す
「確か、別れは嫌だから」
ここまで来ると上の空
「いつかまた」
そうだ、確かにそう言った
止まったペンシルを動かした
これで続きができる
別れの詩ではなくて
やはり
これからの物語にしよう
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