始めまして

人知れず
空き地の草を
風は通りすぎてゆく
そのように
私も世界を
通りすぎてゆく
喜びも
悲しみも
さびしさも
愛も
どの道
最後には
通りすぎる
思い
思いが去った
あとにのこる空っぽ


この器も
その時には
火葬されて
自然に帰る
私の体
遠く
握手をした日は
忘れられて

よみがえる
雨は
生まれ
初めて
降る
いのちは
あなたのもとに
届く

投稿者

コメント

  1. いつものこしごえさんらしいテーマの中に「火葬」という直接的な言葉によって、よりリアルに命の連鎖を感じました。

  2. @トノモトショウ さん ありがとうございます♪
    ああ、トノモトさんが感じた命の連鎖のようなものを私は表現したかったので、 トノモトさんが それをキッチリ汲み取ってくれて 貴重で嬉しくありがたいです♪☆^^
    トノモトさんが、そこをリアルに読んでくれた。さすがです。^^

  3. こしごえ さん

    読めて良かったです。
    すっと、はいってきて、ずっと余韻が残っています。
    うけとれたから、響いているのかなあ。
    ありがとうございました。

  4. @wc. さん こちらこそ、読んでくれて、ありがとうございます♪
    詩に限らず、どんな作品も、つくっている(詩の場合、書いている)段階では、作者の領分でつくっている(書いている)。
    けれど、その作品が出来て、一度、作者の手を離れた作品は、見る者や聴く者や読者の領分になりますね。
    そして、詩作品のほんとうの完成は、読者が読んで、読者がその作品から何かを感じたり思ったりした時こそが、作品の完成なんだと思います。
    なので、wc.さんが、そうやって読んでくれたことが 貴重でありがたいことなんです。
    wc.さん、私の詩作品を読んでくれて、ありがとうさま♪☆^^

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