とむらい

とむらう
生まれて来ることの無かった私の子供たちを
傷ついて
よみがえる
誰かの私の思い出
思い出し
今につながる
いのち
誰のものでも無い
私の魂
目をつむり
手を合わせて
ありがとうさま
と こころでつぶやき
すこしして
目をあける。
あ、
と小さく鳴いた
ふとした悲しみ
私の、在るはずの無い子供たちのいのちと
つながった気がした
喜び
遠い
重い星の死で
重い星の死から生まれた
星々の歌
ひびく
青空の深い静かさ
小さな公園のブランコにひとり
ゆられて
姿の見えない
子供たちとも
歌を
うたう
とむらい

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