心感デッサン34

心感デッサン
2025.1.5
by frogmorton  

“声は 枯れ 身体は 朱く 瞳よ 幼き”

錘を 付けた 足を 引きずり
 夕刻 遠き 富士を 崇める

此方は こんなに 明るくて
 霊山よ 何故 そんなに 自然に 還る

鮎よ 水は どんなに 温かいか
 わたくしは 貪欲に 暑さ 求め

北風が 風花を もたらそうと
 何やら 相談 ぶってゐる

朝陽が 毎秒 映し出す 橙 の 幻影
 よろよろ 歩かば 枯れ葉 鳴き

灯籠に 灯 が 点る
 石畳の 橋は こっちだ と 呼び

無責任な 列車を 眼 で 追い
 鯨 の 階段 を 昇って行く

雲海 の 上 を 飛び
 嗚呼… 帰巣 の 底へ 堕ち

細菌を 踏みしめて
 誰が 知る 落ちそうな 空を

仲の良い 烏 と ハトよ
 生きるために たむろって

わたくしは 其処を 通らねばならぬ
 許せよ…

這ってでも 貴方の 元へ
 必ず 還るから

『神様 祝詞 神仰 』
 正しき 路に 此の身 委ねん…

投稿者

東京都

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