追憶

追憶

ひとつの景色
田んぼがあり
木が生えている
それだけ

どこにでも
在るような
ありふれた風景

この辺りに
新しい道路が
造られるという
その後に
この木が残るか
この田が残るか
それは知らない

道路ができることに
反対なわけではない
木がなくなることを
心配してるわけでもない

ただ寂しい

見慣れた景色は
変わっていく

ここに好きな景色が
存在したことを
覚えていたい

田んぼがあり
木が生えている
それだけなのに
わたしには
居心地が良いことを

投稿者

愛知県

コメント

  1. 私が幼少期を過ごしたところは、本当に家のまわり360度、田んぼでした。農業用の用水路があって、その脇に木が一本ありました。徐々に開発が進み、住宅街になりました。アメリカシロヒトリが大量発生して
    木も切り倒されました。小学校が新設されるほど子供が増え、友達もたくさんできました。けれどいつまでも忘れることのできない原風景です。

  2. @たけだたもつ さん、コメントありがとうございます。
    大切な風景。いつまでも、心の中だけになっても、覚えていたいです。

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