直ぐに戻る

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片方の蹄鉄を無くして
雪質の異なる地を疾る
御者の視界を曇らす
涙は凍りついてしまった

何処へ向かうと問う声は
風切り音に消されて宙に舞い
遠くの街の相棒よ
同じ暗い空を見ているか

朝は誰にも届くのだから
この戦いが終わりまでは
新たな命を守るために
光の綱を握り続けて

ひとりの痛みも共にあると
君の声が風になるときまで

 

投稿者

東京都

コメント

  1. ひとりの痛みも共にあると
    君の声が風になるときまで

    全体的に落ち着いた詩の強度を感じますが、最終連が特に好き。
    この詩から、優しい勇気を感じます。

  2. @こしごえ さん。感想感謝します。
    けどさ、わたしは優しくないから
    読んでくれたあなたが優しいかも

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