私の句會

〈氷る夜や諸手かけたる戸のはしり 白雄〉
こんな大古典を前に
私の
〈風邪引きの貴女が今日もミニとはね 涙次〉
は如何にも脆弱だが

まあ、よしとしやうよ
寒さにも
時代と云ふフィルターで
抽出される
相がある

また、それを無視したのでは
俳句の
俳諧性をも
無視した事に
なつてしまふ

諧謔がなければ
俳句は成り立たぬ
幾ら白雄の句が 詩として立派でも

彼は令和の御世に
住んでゐるのでは
なからう

もう一句

〈DHARMAとは寒きイエスの暗赤色 涙次〉

投稿者

埼玉県

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