愛は

〈薩摩揚げ載せた饂飩よ晩小春 涙次〉

それが愛
と云ふなら、さうなのだらう
それが愛
貴女は云はない 貝になつた

私のやうな詩人を前に
懼れ多い、と思ふ?
返事はなかつた


早く穴から出たい
蛇二匹 絡まり合つて
これと云ふ智慧もなく
菩薩であるか
羅漢であるか

私たちは
喰ふ・喰はれる・空クウ

ケネス・パッチェンの情熱を
一滴詩に垂らしたい
きつと赤唐辛子が 一味
際立つだらう

私たちは
もう直きに
寢る
そんな定めを
かいくゞる事は

多分出來ない

目醒めのきぬぎぬを
待つ 美しいかい?

愛は

投稿者

埼玉県

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