跳ねる(月曜日)

お早うございます
行つてらつしやい

だけど僕には行くべき職場はない
この時代に取り殘された人びとだけが
僕の同僚だ

スマホばつかりいぢつてゐると
人の本ばつかり讀んでゐると
詩が遠のいてしまふから
お氣をつけ遊ばせ

自稱詩人が自傷したつて
なんにも變はる事がない世界だよ
水中毒だつて同じ
水が慾しくて
僕は煙たがられながらも
階下シタにペットボトルを取りにゆく

ミニマリスト・都市狼が
またも自分を詩ウタつてゐる
誇るべき何事もなく
フケだらけのスウェードのジャケットを羽織るが
出どころ不明の言葉が
僕を遣ひ
それだけが昨日と違ふ
なんてさ!

きみは全うに濡れてゐてくれるだらうか
僕を待つてゐるきみ、を想像 否 創造してみる
詩の世界ではだう生きやうと
自分の裁量に任せられてゐる

化膿どめを
日々に塗り
もうこれ以上 事態が惡くならないやう
あとは禱るのみ

今は雌伏の時なのか
だとすれば雄飛の日は
僕を待つてゐてくれるのか
定かならぬ、とキョンシーみたいなお札
顔に垂らして

ぴよこん
跳ねる

道家の思想は中國の人たちの
生活に未だ 根強く影響を及ぼしてゐるのだらう
思考に負けない
手強さが
タオ
を 物語つてゐる
僕は

何処へ行く?
中央線始發で眠る人よ

跳ねるんだ
操られるのみの朝とは別れて

投稿者

埼玉県

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