時雨
職を持つてゐない僕から見ても
美しき日である土曜日
その日、その日、を暮らす
冬の蜩ヒグラシである
僕- である。
土曜日は僕に
何を吹き込んだのだらう
やたらに輝くのは何故?
人びとが東京に通ふ日
所謂平日
僕が何ものかを書く日々
負けてはいかんぜ
休日
なんぞによ-
休みの國に
お休みを云ひ
僕は眞剣勝負で
晝寢をする
渡り合ふ為には
小錢たんまり用意しな
今日と云ふ日を買ふのだから
それで自販機と
対峙するのだから、
何を云ひたいのか
これが正直なところ僕の全てだ
土曜日
しよんぼりと
猫を置いて
家を出る。
勇躍(と行きたい)、一心に、の後ろ姿の
時雨てゆくか
日曜日は 雨だと
予報があつた。
コメント
読めない漢字があります。
でも、この詩には、雰囲気があって心地好さを感じます。
最終連で、「いいね」を決めました。^^
@こしごえ
さま。ありがとうございます。またこれに懲りず、どうぞ覗いてみてください。