いつも通りの風光と

私にとっての
いつも通りの風光
蜩は かなかなかなかなと歌い
とんぼたちの翅は お日さまの光を反射しきららして
光る風は 通りすぎてゆく。
またある時期には
闇のなかであっても
こおろぎは歌う
私にとっての
いつも通りの風光が
いつまでも
あるとは限らない
これらの風光はしかし
遠い未来まで
失われることはないだろう
だから
私の目が
物事を見ている限りは
これらの風光は
見えているだろう
私の目に
映る
いのちの輝きを
生と死を
思う
思えば
私のいのちは
生と死
さまざまな
人と物事で
満ちる
いのち
いつも通りの風光が
あたりまえではなくて
涼やかな影となる

投稿者

コメント

  1. @王満子 さん ありがとうございます♪
    それは、悟りとは違うと思います。

    いつも通りの風光が
    あたりまえではなくて
    涼やかな影となる

    いつも通りの風光が、当り前ではなくて、ありがたい 影になるんですよね。ただ それだけのことです。

    この詩を思ってくれて、ありがとうさま♪☆^^

  2. ことばの選び方が素敵だなあ。じんじんします。沁みてくる。

  3. @あまね さん ありがとうございます♪
    おお、ああ、あまねさんに そう言ってもらえて 光栄です。嬉しい♪☆^^

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