ありがとう、またひとつ勉強しました
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わたしが詩を描く原動力
突き詰めて考えていくとそれは
子どもの頃から抱いていた 棘さすような小さな違和感
なにか事が起きるとまわり近所の人たちがこぞって
「夜中にものすごい音が聞こえていた」だの
「何か起こるような気がしていた」だの云い始める
知ってたんじゃん 気づいてたんじゃん
散々知らないふりしてて いまさらそれ云う?
最後まで知らないふりしてくれてりゃよかったのに という
それがわたしの 初期衝動
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小説を書いてる人は 小説のようなものとは云わない
批評を書いてる人もまた 批評のようなものとは云わない
だからもう 詩のようなもの というのはやめないか
誰がなんと云おうとなんと思おうとこれは詩だと
作者は堂々と胸を張っていればそれでよいのだ
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その昔 文学やるやつ ギターかき鳴らすやつ
不良だろくな人間じゃないとうしろ指さされていた
漫画ばかり読んでいる テレビばっかり観ている
ゲームばっかりやってる
だからバカになるんだいじめが起きるんだと
こんなものはなくなればいいと
いまはスマホだネットだSNSだ
時代が変わろうとも何も変わりゃしない
見てみろよ ろくな人間ばっかりしかいないじゃないか
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昔のお侍さんは切腹するとき どんな気持ちだったんだろう
刀を突き刺して真一文字に腹を掻っ捌く
そして最期は斬首
いくら覚悟があったって 潔さがあったって
おっかなかったろうなきっと
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仕事を辞めて転職する際は ハローワーク
ニンゲン辞めたくなったら どうなりますか?
ハロー、グッバイ人生
お出口はあちらです
真っ暗なんですね
この途はどこに繋がっているのですか
子宮です
え?
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海が見たい 真冬の寒々しい 冷たく激しく荒々しい海が見たい
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わたしたちって多分
命綱のついていないロープの上を
それでも前にススメと歩まされているようなものよね
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ツライときツライって素直に態度に出せる人
死にたいくらいどうしようもないとき素直に態度に出せる人
いいなあ
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悲しみってやつは質が悪くて 何度も何度もぶり返す
心についた傷は 内出血を繰り返し
いつまで経っても治らない
もう十数年もクスリを飲み続けているというのに
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やさしさが人を傷つけることはないって思ってないかい
時にそのやさしさすらも 諸刃の刃となることだってある
砂の器みたいにね
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真の悪人というのは 普段は優しい善人の仮面を被っているものなのよ
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あなたのことをよく思ってる人は あなたをよく云うだろうし
悪く思ってる人は 悪く云うってさ
そりゃそうでしょうよ
ところで 貴方はどう思ってるの
人様のことはどうだっていいのよ
聞かずもがな もう答えは出てしまってるけどね
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自殺者を年何万人とか統計とか そういうので語らないでくれませんか
その数字の中には たったひとりの苦しみも痛みも淋しさ悲しみ
声にも出せなかった 誰にも届くこともなかった叫び声の
想いのひとつも拾い上げてくれてやしないじゃない
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人生イージーモードで生きてる人間なんてそうそういるもんじゃなし
あの人も大変 この人も大変
ちょっと種類が違うだけ
どっちが重いとか軽いとか そんなのないから
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満員の電車やバスの中 ギュウギュウに押し詰められ
吊革につかまって 揺れるたびに倒れそうになるのを必死で堪えていると
だんだんとわたしは この中の人たち全員人間なんだろうかと思えてくる
ヤマト運輸とか佐川急便とかが日々運んでる
荷物となんら変わらないんじゃないかと つくづく思う
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ねえ コトバにも鮮度ってものがあると思うのよ
活きたコトバ 死んだコトバ
死んだコトバ どこかから借りていたようなコトバだったり
思ってもいないような飾り立てたそんなコトバなんかじゃ
誰にもなんにも届きはしないのよ
そうは思わない?
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誰にもみんな しあわせになる権利があるとよく云われる
けど本当にそうなんだろうか
わかってるんだ
そんなことは望むべくもないこと
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女に生まれてよかったことなんかひとつもない
なんで女なんかに生まれてしまったんだろう
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週末は家族サービスでもしますわっていう男
マジなんなん?
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家庭の問題親子関係の問題が 最近やたら多いと
見知ったように云う専門家たち
おいおい ちょっと待ってよ
そんなの 最近になってはじまったことじゃないですから
もっとずっと昔 人類が誕生した頃からずっとありますから
ただ 声を上げやすくなったってだけで
あなた方がただそこに目を向けようとしなかった
耳を傾けようとしてこなかった
それだけのことですから
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ニンゲンにはニンゲンらしい権利というものがあり
ニンゲンらしく子どもに殴る蹴るの暴行を加え
ニンゲンらしく支配しコントロールし身動きできないようにし
ニンゲンらしく弱いもの気に食わないもの目障りなものを寄ってたかってハブったりいたぶったり
これもニンゲンの権利
ニンゲンだもの
偽・みつお
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わたしたち どうしてこんなに生きるのが下手っぴなのかしらね
方程式の解き方は教わったけれど
てにをはを間違えずに云うことが出来ても
こと生きるってことに関しては いつまでもずっと赤点のまま
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その他大勢の中にも集団はあって わたしはその中からもきっとあぶれている
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どうすることも出来ないのだから 放っておけばいいのに
ついつい余計なお節介を焼いてしまう
わたしの悪いクセ
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小学生の頃はよく 大して仲もよくないクラスメイト数人から
夏休みや冬休みの最終日になると必ず明日持っていくものはなにかと電話がかかってきた
休み前に貰ったプリントに書いてあるって云っても
わたしに聞いたほうが早いからだってさ
わたしはあんたの連絡帳かよ
それ以外じゃ近寄ってもこないくせに
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わたしは病的なまでの整理・収納マニア
出したものを出しっぱなしとか あとで片づけようとかが出来ない
同じところに収まっていないと落ち着いていられないのだが
このとっ散らかった心の中の整理の仕方だけは
いまだにうまいこといかない
こまった
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やりたくないなあ でもやらないといけないなあってことは
なるべく午前中のうちに済ましてしまうといいらしい
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きゃべつひと玉498円 大根1本299円 トマト1個120円
じゃがいも1袋258円 人参3本299円 茄子1袋399円
しめじもえのきもまいたけもジワリジワリと値上げされて
ピーマン1袋258円 ほうれん草小松菜チンゲン菜軒並み200円以上
マルちゃんの焼きそば3袋入り208円 米5㎏4350円
パスタもうどんもパンも小麦粉も なにもかもが高い
スーパーをはしごしてもなにを買ったらいいのやら
足りぬ足りぬは工夫が足りぬって
この天井知らずの物価高で 一体なにをどう工夫せよと?
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はしゃぐな 浮かれるな いい気になるな
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本当に優しい人は 本当の強さを知っている人です
そしてあなたのために本気になって怒ってくれる人です
本気になってあなたのことを心配してくれる人です
云いにくいことを あえて云ってくれる人です
あなたの幸福を 自分のことのように
心の底から喜んでくれる人です
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眠れなくて不意に死にたくなったりして
こんなとき こんなとき
アザミ嬢がいてくれたらななんて
今夜も泣けない涙で溺れかけているわたしです
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たとえばわたしが死んだとしても
きっと君は泣かないことをわたしは知っている
それでいい それでいい
それよりも 一緒に行ったライブのことや一緒に観た映画のこと
神保町でカレー屋さんを探して道に迷ったことや
目黒川で春に見た桜がきれいだったこと
ムーミンバレーパーク 三鷹の森美術館 深大寺 鬼太郎茶屋
歌声喫茶なんておかしな喫茶店に迷い込んでしまったことや
ただただ お茶しながら他愛ない話で笑いあったこと
そんなことを 君が何もすることもなくヒマな時でいいから
時々そっと思い出してくれたら嬉しいよ
わたしもきっとそうするからさ
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生きる意味より わたしという意味について考えてみよう
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いまのいままでずっと 世の中の人たちの方が正しくて
おかしいのは自分の方なのだと思っていたけど
世の中の人たちの方が 案外テキトーに生きていて
もしかしたらあたしのがまともなんじゃないかって
最近つくづく思えてきたわ
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傍から見れば何不自由のない暮らしをしているように見える人だってきっと
何かしらの不自由を感じているものなんじゃないかしら
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時々 予想だにしなかったような出来事が人生に起きたりする
年明けの2days エレカシを 狂気のミヤジを思う存分に堪能出来るなんて
あれはきっと ご褒美だったんだ それも超ド級の
「俺はお前に負けないが お前も俺に負けるなよ!」
負けないよ もう負けない
あわてふためいてはつっころんで ぶざまにこけまくってる人生だけれども
また会いにくるから 絶対ぜったい
来るなよって云われたって 必ずまた会いにくるから
その時まで待っててくれよな!
約束したぜ
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最後までお読みいただき、ありがとうございます
今年はお正月から、こんなにいいことがあっていいのかってくらいで
なんというか、潮目が変わるとでもいうのか
いままでとは何かが変わるような(解らないですけど)
そんな気がしている今日この頃です(#^^#)
コメント
それぞれの連が、痛いくらいに誠実であり、真の意味で優しさを宿している詩だと思いました。すごい♪☆^^
熱いメッセージ、素晴らしい。素敵です!
@こしごえ
さんへ
コメント、ありがとうございます
結構長めの詩だったと思いますが
読んでいただけてとても嬉しいです
誠実さと優しさを感じていただけたなら幸いです
ありがとうございました
@荒川濁流
さんへ
コメント、ありがとうございます
おお!素晴らしいと云っていただけて嬉しいです
ありがとうございました