雪の結晶
重なり合う雪の結晶の間にも距離がある。
雪は温かさを感じて溶けるのだろう、人々の凍った心と同じように。
私は手を合わせて雪をおにぎりにし、あなたに贈る。
雪の結晶の心臓は、異なる方向に成長する一粒の塵である。
世界には全く同じ形の雪の結晶は二つとない。
雪の結晶と雪の結晶が結婚すると、羽毛のような大雪になる。
私は雪の結晶が白いとは信じない、なぜならそれは虹の光を反射しているからだ。
雨と雪が混じる中で、雨滴がスピードを出しすぎる。
白い心と赤い心、積もった雪の心と充血した心、どうすれば一つの心を動かすことができるのだろう。
雪の結晶は忍者が最も優しく使う手裏剣だと聞いたが、私は刀でそれらを防ぐことができない。
雪の結晶でできた歯車が互いに噛み合い、私をアヌイ人とエゾ人の故郷へと運んだ。
愛する人が雪の中で溶けてしまった、私があまりにも強く抱きしめたからだ。
雪の結晶は雲の家紋である。
雪花はただの雪花かもしれない。静かにやってきて、静かに去り、後に人々の賞賛だけを残す。
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