帰郷

帰郷

雪国の
冬の晴れ間は
神さん仏さんからのプレゼントです。
冬の澄んだ
青空のもとの雪原に
うさぎの足あと点々とついている
どこへ行くのか
私は。
遠くの山脈から時の心音がしている
空気は冷たく ほほを刺す。
あの
深い青空の向こうへ
つきぬけた場所に
この魂の帰るところがあるのでしょう
そうか
私はそこへ帰るのだ
そこがどこかは分からないが
私もいずれどの道そこへ
帰る
そこに行ったら
雪のように魂も真っ白になり
人であった時のことは
忘れてしまう
忘れてしまう。

深い青空のもとの
雪原の向こうへ見える
山脈の時の心音を
しんと聴いていると
人として
生まれる前にも 何かしらの
いのちであったことを
ふと
こころの奥の魂で なんとなく
思い出すのだ

投稿者

コメント

  1. 冬の澄んだ青空のもとで聴く山脈の時の心音、どんな響きなんでしょう。
    低い鐘の音を連想しました。
    深い山の奥でははっきり聞こえるけど、日常の中では色んな音に紛れて聞きにくいのでしょうね。

  2. @汀尋(ていじん) さん ありがとうございます♪
    うん。そうですねぇ。まず、その言葉は、山脈の脈から連想して、時の心音となりました。言葉から入ったんですね、そこは。
    でも、汀尋さんが、その音を連想してくれて、ありがたく貴重に思います。ありがとうさま♪☆^^嬉しい♪

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